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Yasuhiro Koma

All Blacks(ニュージーランド代表)への挑戦!後半は、ノートライも手応え

目前に迫った「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」。連戦で続く、練習試合・初戦の相手は、All Blacks(ニュージーランド代表)=世界ランキング現在3位)の予備軍と言われる「All Blacks XV」との対決でした。今回、来日したメンバーは、All Blacksの予備軍と言われていて、スーパーラグビー(南半球最高峰のラグビーリーグ)で活躍した選手や、ワールドカップでの代表入りをあきらめていない経験豊富な選手が多い屈強なメンバーなのも事実です。7月8日(土)東京・秩父宮ラグビー場で「JAPAN XV」として対戦し、15日(土)には、熊本・えがお健康スタジアムで「日本代表」として臨む桜の戦士と2試合を行いました。

実はAll Blacksは、昨年10月に4年ぶり7回目の対戦を行い、38-31で惜敗を飲んだ相手。しかし、ティア1(最上位層)と呼ばれる強豪チームとの対戦は、現在の日本代表の現在地を知る大切な試合でもあります。世界ライキング現在3位の相手にどれだけ戦えるかが、今後のワールドカップでの日本代表・躍進の鍵を握っていることは、確かです。


写真:rugby café 国分



<過去の対戦成績>  vs All Blacks

1987 年 10 月 25 日 ●0-74 大阪

1987 年 11 月 1 日 ●4-106 東京

1995 年 6 月 4 日 ●17-145 ブルームフォンテーン(RWC1995)

2011 年 9 月 16 日 ●7-83 ハミルトン(RWC2011)

2013 年 11 月 2 日 ●6-54 東京

2018 年 11 月 3 日 ●31-69 東京

2022 年 10 月 29 日 ●31-38 東京


以下、当日の試合結果です。


■「リポビタンDチャレンジカップ202」JAPAN XV vs All Blacks XV 試合結果

日時:2023年7月8日(土)17:00キックオフ 会場:秩父宮ラグビー場(東京)

JAPAN XV 6-38 All Blacks XV(前半 6-11)

写真:rugby café 国分

All Blacks XVに、6-38で惜敗

▼立ち上がりは、All Blacks XVのペナルティにより、JAPAN XVがPG(ペナルティゴール)を選択。開始5分、JAPAN XV10番・SO松田力也がPGを決め、3点を先制。しかし、すぐさまAll Blacks XV・10番SOスティーヴン・ペロフェタが、スクラムからボールを持ちだしトライを返し、5点を追加。前半18分、JAPAN XVのペナルティで、All Blacks XV・10番SOスティーヴン・ペロフェタがPGを決め、8-3と点差を広げられる。前半21分、JAPAN XVが相手のペナルティからPGを狙い6-8。前半30分を過ぎると、ライトの明かりがまぶしく輝き始めた。更にゲームの折り返し間際で、All Blacks XVがPGを決め、11-6で前半を折り返す。▼後半4分、All Blacks XV・10番SOスティーヴン・ペロフェタがPGを決め、14-6。後半15分、後半の先制トライも、All Blacks XV・12番CTBジャック・グッドヒュー。流れを掴んだAll Blacks XVは、22番・SOブレット・キャメロンのCG(コンバージョンゴール)も決まり、21-6。さらに後半22分、All Blacks XV・11番WTBエテネ・ナナイセトゥロがトライを決めると、後半27分13番CTBアレックス・ナンキヴェル、後半42分21番SHフォラウ・ファカタヴァにそれぞれトライを許し、38-6のスコアで試合が終了となった。▼試合後の会見で、印象に残った選手を聞かれると、All Blacks XV・レオン・マクドナルドHCは「15番の松島選手、7番の福井選手。非常に感慨深いプレーでした。非常にいい選手が揃っているなって、思いました」とコメント。JAPAN XV・ジェイミー・ジョセフHCは、「チームにとって言えることは、新しいコンビネーションを試しました。堀越をスタートにしたのと、中野や松田のステップアップ部分を見たかったです。来週は、稲垣なども入れて、新しい選手も戻ってくるので、またチーム作りしていきたいです」と、惜敗ながらも前向きな姿勢を見せた。



以下、記者会見でのコメントです。

●All Blacks XV レオン・マクドナルドHC(写真:右)


・相手を崩せるという自信は、前半から感じていましたか。

「はい、非常に風が大事な試合でした。前半は風下なので、スマートにプレーしようとしました。ボールを運んで、後半には勝ちを確信しました。」


●All Blacks XV ビリー・ハーモン選手(写真:左)

・戦ってみての感想

「ジャパンは、凄くストラクチャー(アタックとディフェンスの形)があるチームなので、そこをとられてしまうと、きついなと思います。スーパーラグビーでも、そういった戦いをしているんですが、そこが自分達が(今日)やろうと思っていたところです。」


●JAPAN XV ジェイミー・ジョセフHC(写真:右)


・戦ってみての感想

「残念でした。時間がかかると思っています。しっかりしたチーム作りをやっていくことが重要です。特に、福井翔太(7番・FL)は、凄く良かったです。この試合の中で、ポジティブな部分は沢山ありましたが、しっかり課題に集中できるよう頑張っていきたいです。いい場面がいっぱいありました。」


●JAPAN XV リーチ・マイケル選手(写真:左)


・戦ってみての感想

「負けは負けで、受け止めないといけないです。ジャパンの強みをどうやってつくっていくか、このチームの強さは何か。来週に向けて、一回リセットしたいなと思います。」


・改善点

「チームとして、(相手から)プレッシャーをかけられたが、そこでパニックになってしまった。早く修正していかなければいけない。ボール持ってない時の動き、セットスピード・モーメンタムをどうやってキープするか、ボールを継続することですね。」



写真: rugby café 国分


今回の試合は、ノンキャップの若手選手起用が目立ちました。日本代表ジェイミー・ジョセフHCは、「試合により、選手を考えています。チームとして、そのベスト選手を考えています。」とコメント。ここから続く5連戦は、また、新たな布陣で戦っていくことも予想されます。この日、ゲームキャプテンを務めたリーチ・マイケル選手は、自身4度目のワールドカップ。目標には「優勝」を掲げ、「いつかは、オールブラックスに絶対に勝つ」と話してくれました。その日は、ワールドカップの舞台で訪れるのでしょうか。このテストマッチの結果が、どのように2ヶ月後に繋がってくるのか。今から、楽しみです。


※この記事は、「rugbycafe」での取材活動により、執筆しています。



ラグビー日本代表の今後の試合スケジュール


●2023年7月15日(土) 18:05 キックオフ 会場:えがお健康スタジアム(熊本)

日本代表 vs All Blacks XV(オールブラックス・フィフティーン)


●2023年7月22日(土) 14:50 キックオフ 会場:札幌ドーム(北海道)

日本代表 vs サモア代表


●2023年7月29日(土) 19:30 キックオフ 会場:東大阪市花園ラグビー場(大阪)

日本代表 vs トンガ代表


●2023年8月5日(土) 19:15 キックオフ 会場:秩父宮ラグビー場(東京)

日本代表 vs フィジー代表


●2023年8月26日(土) 開催地:イタリア

日本代表 vs イタリア代表


ラグビーワールドカップ2023フランス大会<プールD>


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第1戦

9.10(日) 20:00キックオフ 会場:トゥールーズ

日本 vsチリ(ワールドカップ初出場)


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第2戦

9.18(月) 4:00キックオフ 会場:ニース

日本 vs. イングランド


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第3戦

9.29(金) 4:00キックオフ 会場:トゥールーズ

日本 vs. サモア


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第4戦

10.8(金) 20:00キックオフ 会場:ナント



フリーアナウンサー 有働文子

大学卒業後、JCOMに正社員として入社。

バラエティ番組のアシスタントから、情報コーナーのキャスター・イベント司会等の経験を積む。退職後は、茨城放送の「スクーピーレポート」のレポーターとして、県内各地からの中継レポートを担当。その傍ら、お昼の情報番組「ハッピー・パンチ」では、アシスタントMCを務める。

フリー転身後は、関東を中心に、テレビ・ラジオの仕事を幅広く担当。

また、大学時代にラグビー部のマネージャーをしていたことから、2010年よりラグビーイベントMCや執筆活動も積極的に行っている。ラグビーワールドカップ2019日本大会では、各地PVのMCや試合後のインタビューを担当。調布FM「ラグビーカフェオンレディオ」インタビュアー。





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