プロ入り前の経歴
櫻井心那(さくらい ここな)プロは、2004年2月生まれ。出身は長崎市です。長崎出身の女子プロゴルファーはなんと24年ぶりだそうで、地元の期待の星です。
ゴルフ好きのお父さんに影響され6歳からゴルフを始めます。宮崎で開かれた「ダンロップフェニックストーナメント」に行き、そこで石川遼プロに憧れを持ったそうで、それもゴルフに熱意をもつきっかけになったとのこと。1つ上のお兄さんがいらっしゃるのですが、お兄さんもゴルフを始め、心那プロも続いて一緒にゴルフの練習をしていました。当時は、お兄さんと一緒に、お母さんにゴルフ場へ連れて行ってもらい練習していたそうです。ゴルフ一家ですね。
そんな状況下、小学6年の時に「九州小学校ゴルフ大会」で優勝をして、プロゴルファーになるという目標ができたそうです。
中学生になると九州ゴルフ連盟の強化選手に指定されます。高校は長崎日本大学高等学校に進学し、ゴルフに励みます。とはいっても、学業もしっかり励んだそうですよ。高校2年生の時に「OBS九州ジュニアゴルフ大会」で優勝します。しかし、コロナの影響でほとんどの試合が中止になり、試合には出られませんでした。
しかし、高校3年生になり、試合が再び行われるようになります。そして、一気に活躍が始まりました。「九州女子選手権」と「九州ジュニアゴルフ選手権」で優勝。その勢いのまま、「全国高等学校ゴルフ選手権大会」で優勝を果たすのです。櫻井プロにとって、高校最後に全国優勝という一つの夢を果たした瞬間でした。
プロ入り後の経歴
高校3年の時に、プロテストに望みました。そこは600人以上が望み、合格率は3%超の狭き門。そこをなんと、12位タイで一発合格したのです。
2022年のプロ1年目のステップ・アップ・ツアーのデビュー戦で3位タイの好スタートをきります。そして1年の間に、「山陽新聞レディースカップ」、「ECCレディスゴルフトーナメント」、「かねひで美やらびオープン」、「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」、「日台交流うどん県レディースゴルフトーナメント」で優勝します。ステップ・アップ・ツアーの賞金女王だけでなく、年間5勝の新記録を打ち立てたのです。
2022年にはLPGAツアー5試合に出場します。「北海道meijiカップ」で2位タイの成績をおさめました。
2023年になり、予選落ちなどもありましたが、「KKT杯バンテリンレディスオープン」と「RKB×三井松島レディス」で5位タイとなりました。そして、6月末に開かれた「資生堂レディスオープン」で見事初優勝を飾りました。通算6アンダーで首位と1打差での最終日をスタートします。16番では2打差になっていたものの17番と18番でバーディを奪い、プレーオフに持ち込みます。そしてプレーオフ2ホール目でバーディを奪い、見事初優勝を果たしました。素晴らしい逆転勝利でした。
特徴
櫻井プロの最大の武器は飛距離と言っていいでしょう。ドライビングディスタンスは255ヤードにもなり日本女子で4位となる飛ばし屋です。優勝した「資生堂レディスオープン」でのプレーオフ2ホール目、260ヤード先のバンカーを余裕で超えるショットを放ち、優勝をつかむことができたと言えます。身長166cmと大きな体から打ち出されるショットに多くのゴルファーが魅了された瞬間でした。
櫻井プロは、思い切り振り切ることを心がけているとのこと。必ず素振りをしてのぞんでいるそうです。
また、体幹を鍛えることに重きをおいているのも特徴です。練習場でも体幹トレーニングをしているほど。大きくて強い筋肉から、安定した飛距離を得ることができるのでしょう。なお、最近は下半身強化にも力をいれているそうです。
スイングの特徴としては、飛ばし屋に共通しているとも言えますが、上半身と下半身の捻り差を使っていること。さらに、フォローまで腰が回っていることも大きな飛距離をもたらすポイントです。本人が特に意識をしているのが、ヘッドを走らせることだそうです。右から左への重心の移動がきちんと行われていれ、骨盤の回転、左右と上下の体重移動も教科書通りに行われています。本人のコメント通り、ストレートからインサイドへ振り抜いており、振り抜きに関して見ているほうも気持ちがいいほどです。
今年は、フェードショットを打てるようになり安定度もアップしました。2023年の7月ではランキング9位まで上がっています。
櫻井プロの強さというか好成績に大きな影響を与えているのが家族です。お母さんはツアーに帯同してくれており、19歳の櫻井プロにどんなに心強い存在かいうまでもありません。また、お兄さんもゴルファーで活躍しているのですが、キャディをしてくれたこともあります。家族に支えられて今の活躍があることはプロ本人も認めていますね。
櫻井プロの好きな言葉は「有言実行」です。JLPGAでの試合での優勝という目標までは叶えました。次は本人が言っているとおり、アメリカでの活躍、そして優勝を期待しましょう。
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