
1903年にオーストラリアと初のテストマッチをしてから2022年12月に行われた日本とのテストマッチまでの戦績は625戦480勝122敗23分。勝率76.8%と驚愕の成績を残し、ラグビー界に君臨するニュージーランド代表。上下黒でデザインされたジャージを着用しており、通称”オールブラックス”と呼ばれています。
2023年5月31日現在の世界ランキングは3位。世代交代してから急成長を遂げたアイルランド、フランスに次いで3位と、2009年11月16日付から2019年8月12日付まで、509週連続で1位を記録していたニュージーランドにしては低い順位に見えますが、2022年にアイルランドに2敗、アルゼンチンに1敗した際は5位に下がっていましたので、W杯に向けて確実に復調してきています。
2023W杯に向けたメンバーはまだ発表されてませんが(記事執筆現在)、W杯参加が多数含まれるであろう2022年の遠征メンバー紹介をしていきます。

▪️FW 20名
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ジョージ・バウワー
クルセイダーズ Taita College
183cm / 115kg
1992/5/28 19caps
ネポ・ラウララ
ブルーズ Wesley College
184cm / 116kg
1991/6/11 45caps
エイダン・ロス
チーフス Tauranga Boy’s College
189cm / 111kg
1995/10/25 1cap
アンガス・タアヴァオ
チーフス Dilworth School
194cm / 124kg
1990/3/22 22caps
カール・トゥイヌカフェ
モンペリエ Wesley College
182cm / 135kg
1993/2/21 27caps
オファ・トゥンガファシ
ブルーズ Mangere College
193cm / 122kg
1992/4/19 50caps
HO
デイン・コールズ
ハリケーンズ Wellington College
184cm / 110kg
1986/12/10 82caps
サミソニ・タウケイアホ
チーフス St.`Pauls Collegiate School
183cm / 115kg
1997/8/8 21caps
コーディ・テイラー
クルセイダーズ Feidling High Schoo;
183cm / 108kg
1991/3/31 75caps
LO
スコット・バレット
クルセイダーズ Francis Douglas Memorial College
197cm / 111kg
1993/11/20 60caps
ジョシュ・ロード
チーフス Hamilton Boy’s High School
202cm / 110kg
2001/01/17 2caps
ブロディー・レタリック
チーフス Christchurch Boy’s High School
204cm / 124kg
1991/05/31 100caps
トゥポウ・ヴァアイ
チーフス Wesley College
198cm / 118kg
2000/01/27 18caps
サミュエル・ホワイトロック
クルセイダーズ Feilding High School
202cm / 117kg
1988/10/12 143caps
FL/No8
サム・ケイン
チーフス Tauranga Boy’s College
189cm / 108kg
1992/01/13 86caps
アキラ・イオアネ
ブルーズ Auckland Grammar School
194cm / 113kg
1995/06/16 22caps
ダルトン・パパリ
ブルーズ St.Kentigern College
193cm / 113kg
1997/10/11 22caps
アーディ・サヴェア
ハリケーンズ Rongotai College
188cm / 102kg
1993/10/14 70caps
ホスキンス・ソトゥトゥ
ブルーズ Sacred Heart College
1998/07/12 14caps
ピタ・ガス・ソワクラ
チーフス Central College Lautoka
1994/10/26 2caps
▪️BK 16名
SH
フィンレイ・クリスティ
ブルーズ Saint Kentigern College
1995/09/19 14caps
フォラウ・ファカタヴァ
ハイランダーズ Hastings Boy’s High School
1999/12/16 2caps
アーロン・スミス
ハイランダーズ Feeding High School
1988/11/21 114caps
SO
ボーデン・バレット
ブルーズ Francis Douglas Memorial College
1991/05/27 112caps
リッチー・モウンガ
クルセイダーズ St.Andrew’s College
1994/05/25 44caps
スティーブン・ペロフェタ
ブルーズ Whanganui Collgiate School
1997/03/12 3caps
CTB
ジャック・グッドヒュー
クルセイダーズ Mount Albert Grammer School
1995/06/13 19caps
ダビド・ハビリ
クルセイダーズ Nelson College
1994/12/23 25caps
リーコ・イオアネ
ブルーズ Auckland Grammar School
1997/03/18 59caps
ロジャー・ツイヴァサ・シェック
ブルーズ Otahuhu College
1993/06/05 3caps
クイン・トゥパエア
チーフス Hamilton Boy’s High School
1999/05/10 9caps
WTB/FB
ジョーディー・バレット
ハリケーンズ Francis Douglas Memorial College
1997/02/17 48caps
セレブ・クラーク
ブルーズ Mount Albert Grammer School
1999/03/29 15caps
レスター・ファインガアヌク
クルセイダーズ Nelson College
1999/10/11 2caps
ウィル・ジョーダン
クルセイダーズ Christchurch Boy’s High School
1998/02/24 21caps
セブ・リース
クルセイダーズ Hamilton Boy’s High School
1997/02/13 23caps
以上36名が2022年のニュージーランド代表になります。
この36名のうち、プロップのカール・トゥイヌカフェがフランスTOP14の強豪チーム「モンペリエ」にしているため代表から外れることになりますが、トゥイヌカフェの穴を埋める選手を選出して、7月から始まるザ・ラグビーチャンピオンシップを戦った、W杯メンバーが決定されます。
ニュージーランド代表の注目選手は、ズバリ全員です!
これは適当なことを言っているわけではなく、本当に全員が注目選手です。
オールブラックスの特徴は、全員のラグビースキルがどのポジションでも高いレベルを有していること、フォワードはバックス並みの走力とボールハンドリングを持っていますし、バックスも相手タックルに当たり負けない体の強さと突破力を有しています。
そして、ピッチ上にいる15人は試合終了のホイッスルまで一瞬たりとも気を抜かず、手も抜かずに攻め続けて、自陣を守り抜くのです。
ボールを持った選手をサポートする、これはラグビーのプレイに於いて基本的なスタンスです。この最も基本的なことを、手厚く、強力な選手たちが行う、これがニュージーランドの強さの一因であると言えます。
さりとて、オールブラックスの中でも別格のラグビーを見せる選手が、おそらくW杯でも先発スクラムハーフで多く出場するであろうアーロン・スミスです。
スクラムハーフの役割は攻撃の起点となるパスを出して、味方を操っていくことですが
オールブラックスで114試合に出場しているアーロン・スミスは経験も、スキルも、ゲーム視野も、あらゆる要素でトップレベルのスクラムハーフであり続けている選手です。
今年で35歳になるアーロン・スミスも、おそらくキャリア最後のW杯になると思われます。
もう一人別格の動きを見せるのは、ウィング/フルバックのウィル・ジョーダンです。
ネヘ・ミルナースカッター、リーコ・イオアネ、に続くトライゲッターのジョーダンは
圧倒的な嗅覚とスピードでボールに飛びつき、勝負どころでトライを決める様は猟犬のようです。
2022年は偏頭痛に悩まされてオールブラックスの北半球遠征ツアーにも参加できませんでしたが、2023年5月にスーパーラグビーで復帰し、いつもの飛び出しからの鋭いランとパスでチームメイトであり同じくオールブラックスのレスター・ファインガアヌクのトライをアシストする活躍を見せています。このまま調子を上げてW杯でも活躍してほしいです!
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