みんさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
ゴルフクラブってめちゃくちゃ種類があるので、何を選べばいいのか分からないですよね。特にドライバーは、どのメーカーも「飛ぶ!」とか「曲がらない」なんて言っちゃってるし。1本10万円くらいするクラブだから、絶対に失敗したくないじゃないですか。そこで、クラブフィッターといえばこの人!テレビや雑誌で活躍中の鹿又芳典さんに、ドライバーの選び方をズバリ聞いてきました!何を基準に、どんなドライバーを選べばいいのか?かなり参考になる話が聞けたので、ぜひあなたのドライバー選びに役立ててください!
今回はドライバー選びの1回目「まずは自分のドライバーを基準に考えよう!」です。
鹿又芳典 1968年生まれ。東京都出身
千葉県にあるゴルフショップ マジックの代表を務めるクラブフィッター兼クラフトマン。
年間の試打数は2,000本を超え、卓越したギア知識に加え、スイング理論にも精通。初級者からトップアマ、プロを含む幅広いゴルファーからの信頼も厚い。その豊富なギア知識と性能評価の的確さで、ゴルフ雑誌やゴルフ専門チャンネルなど数多くのゴルフメディアで活躍中。
ドライバーってどうやって選べばいいの?
野村 鹿又さんこんにちは。今日はドライバーの選び方をガッツリと聞きたいと思います。
鹿又 ノムさんこんにちは。お手柔らかに~。
野村 最近は本当にドライバーの種類が多くて、何を選べばいいのか分からないって人が多いと思うのですが、どうやって自分に合うドライバーを選べばいいんですか?
鹿又 ぶっちゃけちゃうと、何を使っても大丈夫なんですよ。最近のドライバーは純正シャフトの重量が40~50gくらいと軽めになっているし、ヘッドスピードが40m/sくらいの人なら、何を選んでもそこそこ打てちゃうんです。
野村 なるほど~、では何でもいいから好きなの使っちゃいなよ!ってことで!・・・って、そんなわけにいかんでしょ!
鹿又 本当に純正シャフトの出来も良いし、何を選んでもいいんですよ。でもね、だからこそ逆に難しいってところもあるんです。
野村 どれを選んでもそこそこ打てるからこそ、どう選ぶかってのが難しいってことなんですね。じゃあ鹿又さんは何を基準にお客さんのクラブ選びをするんですか?
鹿又 お客さんの要望では「飛ぶクラブ」が欲しいというのが多いのですが、「じゃあ、どの条件のときに飛ぶクラブがいいの?」って聞くと、それに答えられる人が少ないんです。
野村 どの条件?どういうこと?
鹿又 たとえばボールで考えてみてください。スピンがかかるボール、かからないボールってのがありますが、それって同じインパクト条件を揃えたときにスピン量に差がでるわけです。インパクト条件が違えば、スピンがかかるボールでもスピンはかからなかったりする。
野村 たしかに。必ずしも設計の性能通りになるとは限らないですよね。
鹿又 ドライバーも同じで、違う当たり方をすれば、結果は違ってくるんです。なので、どういう条件のときにどうなって欲しいかということを考えて選ぶことが大事なんですよ。
野村 そっか、どんなショットでも毎回いい結果になるドライバーなんてないもんね。どういう条件のときにどうなって欲しいか・・・。でも、そんなこと言われてもな~・・・。
鹿又 それを考えるための基準になるのが、今使っているドライバーなんですよ。
野村 今のドライバーが基準?どういうこと???
基準は長く使っている今のドライバー
鹿又 長く使っているドライバーを基準にして、そこからどうしたいかを考えればいいんです。たとえばもっと飛ばしたいのであれば、単純に速く振れるものを選べばいいんです。速く振れて初速が上がれば飛距離は伸びますからね。もしインパクトでフェースが真っすぐにならないのであれば、それが真っすぐになるクラブを選べば飛距離は伸びるわけです。
野村 なるほどね、自分のドライバーを基準にして、もう少しどうしたいかってことを考えればいいんだ。それならば分かりやすいっすね。
鹿又 下に当たるミスが多いのであれば、そうなりにくいクラブを選ぶのか、下に当たったときにもそこそこの球が出るクラブを選ぶのかということです。
野村 そっか、自分がなりやすい条件でどうなってほしいかを考えるんですね。僕はカット軌道で、ミスすると右にペロ~ンって球が出るので、そういうときでも右ラフで収まるようなクラブを選びたいな~。
鹿又 気をつけなければいけないのは、速く振りたいから単純に軽いクラブにするということではなく、重いクラブのほうが速く振れる人もいるので、結果として速く振れるクラブを選ぶことです。インパクトでフェースが開くからと言って、単純にドローバイアスにすればいいということではなく、実際に打ってみてフェースが真っすぐになるクラブを選ぶことです。
野村 メーカーの言うクラブの特性だけで選んじゃダメってことなのか。あくまでも試してみて、結果としてどうなるかで決めるんですね。
鹿又 なぜかと言うと、ゴルファーには2つのタイプがあるんです。1つは、メーカーがこのクラブはこういうふうに動きますよと言ったとおりの球が出る人。つかまるモデルだとボールはつかまるし、ロースピンモデルを使うとスピンが減る。
もう1つは、メーカーが言ったのとは逆の球が出てしまう人。たとえばつかまりのいいドローモデルを使うと、左を向いたヘッドに反応してしまって、逆に右にボールが出てしまう人です。
野村 あ~そういう人いますね。僕はどちらかというと素直なタイプかな~。
鹿又 ノムさんはそんなとこだけ素直なタイプなんですね(笑)。
野村 ちょっと~、そんなとこだけってどういうことですか!
鹿又 自分がどっちのタイプかを調べる意味も込めて、最初は自分のドライバーをどうしたいかということをふまえて試打をしてみると良いと思います。たとえば弾道をもう少し高くしたいのであればロフトが寝たものを打ってみるとか、飛距離が出したいのであれば、とりあえず軽いものを試してみるとか。もしそれでも希望の弾道が得られなければ、また違うパターンを試せばいいんです。
野村 そうやって少しずつ希望の弾道に近づけていくんですね。
鹿又 今のドライバーって、アマチュア用の軽くてボールが上がりやすいモデルと、プロも使っているモデルの2つがあります。プロユースモデルにはそのなかにもロースピンモデルやつかまりのいいモデルというふうに別れているものが多いですよね。その中で自分が使っているドライバーがどのカテゴリーになるのかを理解して、まずはその中で探していくのが分かりやすいと思いますよ。
野村 なるほどね。今までは雑誌の記事とかYouTubuのインプレとかを観て、飛びそうなやつを選んでたけど、まずは自分のドライバーを基準にして、どうしたいかをしっかりと考えて選ばないとダメなんですね。しかも実際に打って、自分の理想に少しずつ近づけていくと。いや~参考になりました。
鹿又 ドライバーって高い買い物だから、ちゃんと試打して自分の武器になってくれるものを選んでくださいね。
野村 よっしゃ、これで僕も良いドライバーとめぐりあえそうっす!
鹿又 そういえばノムさんって、あまり練習しないよね?
野村 ん?なんですか急に。そうなんですよ~、僕は練習が嫌いで、一ヶ月に1回行くかどうかですね~。
鹿又 ですよね。実はドライバーも含めて、クラブ選びにはどのくらい練習するのかってのも関係してくるんですよ。
野村 えー!そうなの?それってどういうこと???
鹿又 その話はまた次回に~。
野村 うわ~気になるな~。
今回のポイント
・新しいドライバーを選ぶためには、今使っているドライバーを基準にする。
・基準のドライバーをどうしたいかを考えて、実際に試打した結果で選ぶ。
この記事の執筆者
野村タケオ
1966年生まれ。京都府出身
自称ゴルフバカイラストレーター。最近ではイラストだけでなくギアインプレなどの記事を書くことも多い。自分でデザインしたゴルフグッズも販売中。ゴルフ歴はもうすぐ30年。競技にもちょこちょこ出ているエンジョイ系競技ゴルファー。日本で一番楽しくゴルフやってるオヤジを目指している。ギア好きで練習嫌い。ベストスコア 70。ハンデキャップ 7。
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